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2014年映画館で観た映画(~3/31まで)

備忘録的に今年映画館で観た映画を簡単な感想とともに。

■大脱出

 スタローンが敵に虐げられるプロフェッショナルを体を張って熱演し、シュワルツェネッガーが不敵で強い男をらしくふるまう。前世紀にはありえなかったこの二人の本当の意味での共演をスクリーンで見られる。その喜びを噛みしめられる程に俺もオッサンになったんだなぁとどこか感慨深くなりました。
 意図してかしらずか、どう考えてもBLモード全開なんだよねぇ。特定層に媚びてるとか嫌な意味でなくてね。
 かつて犬猿の中だった二人が、年月とともに互いを認めて歩み寄るとか王道じゃないですか。

 あとは普通なら敵役になりそうなイスラム囚人派閥のリーダーのキャラが美味しかったなぁ。



■エンダーのゲーム

 作品そのものよりも、「その後」が少し気になる物語でありました。途中の訓練シーンとかノリノリで良かったけどね。割と露骨に出てるイデオロギーが受け入れられるかられないかでまた作品評価変わりそう。俺はいまいち。


■RUSH プライドと友情

 今年観た中ではピカ1。
 実在のF1レーサー二人の戦いが、おもに一つのシーズンを中心に描かれている映画です。でも重要なのはレースそのものの描写ではなくてそこで浮かび上がってくるのが二人の生き様なのだという事。どちらが正しくて、どちらが間違っているわけでもない。主人公でも敵役でもない。文字通り男同士の意地と力のぶつけ合いがスピーディに、熱く描かれているのが素晴らしかったですわ。


■キック・アス ジャスティスフォーエバー

 ヒーローに憧れるオタク少年が、様々な出会いや痛みとともに己のその信念その一本だけを昇華させて本当に一人のヒーローに「変身」する――前作の「キック・アス」がそういう逆境這い上がり物をベースにグロや下品なネタをまぜこぜにハイスピードで突っ走った快作だったわけですが、続編である今回はそういういい部分はちょっとパワーダウンしてた印象。というか主人公もうどう見ても負け組ギーグじゃねぇし! むしろリア充だし!
 そんな中、今回目立ったのはキックアス達に立ちはだかるヴィラン連合でしたね。特にレッドミスト転じたマザーファッカーのボンクラぶりと、最強の女戦士マザー・ロシアの問答無用の最強ぶりが大体全部持ってった印象。あとゲロゲリ棒。
 仕事とはいえ、あれを喰らったクイーン・ビー役の女優とその取り巻きたちには同情しますわ……


■ホビット 竜に奪われた王国

 あいかわらずレゴラスがオーク殺すマンぶりを発揮しておりました。面白かった。
 ……いやまあ、これは三部作全部完結してから纏めて評価するのが筋じゃねーかな、的な。


■劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ」

 オールキャラ総出演映画として、見せるべき所を徹底的に強化して魅せる事に専念した作りでしたね。俺自身はアイマスはほぼ門外漢と言っても良い程度の知識の人間なんだけど、それでも出てくるキャラ達の認識混乱せずに最後まで見れましたから。
 ただ、そうした作りのある意味しわ寄せだったのか、「綺麗な落とし所」と言うのに持っていくために少し話の骨子としては弱くなってしまったかも。もっとも、ファンの人の感想でその辺はTV版でこってり描かれていたそうなのでそれはそれでいいのかもしれない。
 とりあえず小鳥さん可愛かった。


■ロボコップ

 意地悪く、それでいてユーモアもばっちり練り込まれた脚本とグロ描写てんこ盛りのオリジナル版の切れ味に比べると、土台から不利な戦いを強いられていたのは否めませぬ。でも、想像よりはすごく良く出来たリメイクでしたね。
 事前情報ではぶーぶー文句言われてた新ロボコップのデザイン、実際動いているのを見るとすげーカッコ良かったし。あとは最初から今回は記憶が残っているというのも、ちゃんと生かした切り口で描かれていたと思いますわ。
 ただ、それに比して敵側の印象が今回弱すぎたのがなぁ。オリジナルのクラレンス一味とまでは言わんけど、もう少しアクの強い敵キャラが最後まで憎々しく立ちはだかっていれば、もっと面白くなっていたと思う。
 総じて「惜しいなぁ……」という感想が口をつく出来なんだけど、でも決して駄目な作品ではなかったですよ。


■ローン・サバイバー

 米軍のアフガン治安維持活動時に実際にあった事件であり、海軍特殊部隊「SEALS」史上最悪の惨事となった「レッド・ウィング」作戦の顛末を描いた物語、だそうです。
 残念ながらその辺の知識全く無く見に行ったのですが、とにかく「痛み」がダイレクトに伝わってくる演出に終始緊張を強いられる作品でしたね。それはフィジカルな部分の痛みだけではなく、仲間の喪失という意味の補いようのない欠損に対する痛みがこれでもかと描かれているのです。
 映画の冒頭に描かれる「SEALS」入隊訓練はもうはっきり言ってリンチのようなマジキチなシゴキなんですよ。で、それに耐えられるような人間じゃないと実際にSEALSでは生きていけないわけで。それを潜り抜けた人間たちは、もう血より濃い何かで結ばれた兄弟そのものなんですね。
 だからこそ、どれだけ自分の体が傷ついても仲間は助けようとするし、仲間のために己の命も顧みず、通信を確保するために敵の銃弾に己の体を晒す。そんな兄弟たちの命を背負った男が、一人どうやって生き伸びたのか。
 ここがなー……いや、分かるんですよ。分かるし、最後にその理由を説明されて「なるほど」とも思うんだけど、だけど最初の柱に比べて、こっちの話の柱の大きさがアンバランスになってるのは否めなかったかなぁ。
 見る価値のある作品だとは思いますが、賛否両論にもなりそうですわな。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

偉大なろくでなしの輝き

レスラー

 かつて栄光をほしいままにしていた男が、様々な理由で現在はどん底で辛酸をなめている。それがある切っ掛けで再び栄光をつかむために立ち上がる――映画に限らず書きつくされ、そしてこれからも書かれていくだろう物語のテーマでありますが、この映画はその中でもある種変わったものであるかも知れません。

 5年ほど前の映画ですが、見たきっかけはあるラジオ番組での解説動画を見たからでした。気になる人は「宇多丸 レスラー」でググってみてくだせぇ。というかそれを聞いて素直に借りてきた方が何かと早いかもしれません。

 ともあれ、映画の舞台はプロレスです。それも日本ではなじみの薄いアメリカンプロレスの世界。
 ここで大事なのは、10年以上前にアメリカでは最大の興業団体が「俺らのやってる事は段取りを組んだエンターテインメントだから!」と認めている事なんですね。でないと映画の最初の方で、主人公ランディと対戦相手、あるいは前座のレスラーたちが綿密に打ち合わせをしているシーンを見て「八百長じゃねーか!?」と見当違いの怒りを覚えてしまいかねませんから。
 確かにランディたちのしている事は、リングの上で行われる演劇なのかもしれません。
 でも、彼らの感じている痛みは本物です。流れている血も本物です。だからこそ試合の終わった後、彼らは一つの舞台を演じ切った仲間として舞台裏でお互いの健闘を讃えあうんですよ。
 その世界で、かつてのランディは栄光と称賛をすべて掴み獲ってきました。そしてそれ以外の生き方を知らず、知ろうともしませんでした。
 月日はあっという間に流れて、50歳を超えた彼は未だにリングに立ち続けています。ガタのきていない所などない体を引きづり、50人も観客が入らないような地方の小学校の体育館で痛みに耐え、血を流しながら週末のリングに立ち続けています。それ以外の時間はすべて、彼にとっては価値を持たず感じられない色褪せたものでしかありません。
 破天荒な生き方に愛想を尽かした家族から捨てられ、医者には「もうリングには立つんじゃない」と止められる。不器用に心を通わせていたストッパーとは、互いの歩んだ年月が枷となり恋愛には踏み出せない。引退を決意し、娘と修復しようとした親子の関係は、よりにも寄って自身の愚かしい行動ですべてご破算と化す始末。
 はっきり言ってランディはどうしようもないロクデナシです。どう贔屓目に見ても、愚かな道を自ずから突き進んでいるとしか言えません。
 だけど彼を見て「なんでさっさと引退して別の道探さねぇんだよ。馬鹿じゃねぇの?」などと賢しげに言う事など、俺にはとても出来ませんでした。
 だって、ランディにとってプロレスこそが己の生き様なのだから。体を張って仲間たち、そして観客たちと作り上げる一夜の幻想こそが彼にとっての現実であり、それに誇りを持っている。それが自分自身に破滅をもたらす事を理解していても、その幻想を守ることこそが使命なのだと覚悟している。
 だから彼は最後にトップロープに登り立ち、己自身であるフィニッシュホールド「ラム・ジャム」を放つべく飛び立つんです。
 
 そら泣きますよ。
 こんなの見せられたら、涙なしでは見られませんよ!
 ランディを演じているミッキー・ローク自身が、栄光の80年代と屈辱と失意の90年代を歩んできたがゆえに、ランディは俺だ! 俺がランディだ! と言わんばかりに渾身の演技をスクリーンにぶつけてくる。制作陣も、その魂を奇をてらわず真摯に受け止め作品に作り替えていく。
 別にプロレスなんか知らなくたっていいんです。10代や20代じゃ分からないかもしれない。でも何らかの挫折を一度は味わい、それでも今を必死で頑張っている人はこの作品が描きだす物に、きっと魂を揺さぶられる筈です。
 ビデオ屋でこのパッケージを見つけたら、迷わず手に取り借りてみてほしい。心の底からそう思う、そんな作品でした。
 

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

もはや月記ですらなくイベント参加報告と化しておりますが(;´Д`)

 お久しぶりでございます。
 例によって例のごとくのコミックマーケット参加情報なのですが。

8月12日 東3ホール ア‐54b 「硝子の月」

 今回は忍本を出す予定だったのですがそちらは間に合わず。申し訳ない。
 代わりに、かねてから発行が延び延びになってしまっていたオリジナル18禁小説シリーズである、
「あざーサイド:マイしすたー」の3巻を発行いたします。

 c82sumple03.jpg

 詳細は新刊紹介ページにて。

今回もイラスト担当してくださったエンジェルダストさん渾身の出来なので、それに負けないように本文も頑張ったつもりです。
それでは、当日よろしくお願いいたしますヽ(´ー`)ノ

コミックマーケット81参加情報です

 前回から4カ月とか……(;´Д`)

 と、ともあれ今回もコミケに参加いたします。

2011w_hyoushi.jpg


 化物語オールヒロインアンソロジー「華物鏡」
 会場頒布価格1200円と言う、なかなかに殺傷能力高い値段になってしまいましたが、その分、身内力を全開にかなりの出来に仕上がったと自負しております。

 新刊の詳細に関しましてはこちらをご覧ください。

 31日 東ホール ツ-04a 「硝子の月」

 当日皆様とお会いできるのを楽しみにしておりますヽ(´ー`)ノ

C80新刊です

c80sample_m.jpg

 なんとかかんとか、という感じではありますが、今度のコミけでも新刊が出せそうです。

 「陰物語 ―つばさシャドウ―」

前回の「魅物語」とはうってかわって、化物語年長組のシリアス長編でございます。
 うん、多分シリアス。シリアスなんじゃないかな。シリアスだといいな。

 今回も「Carrot Garden」の名城月兎さんに表紙・本文イラストをお願いいたしました。毎回毎回、こんな素敵な物を頂ける俺は本当に幸せ者であります!
 中身も負けないように頑張ったつもりですので、当日はぜひぜひお手に取ってみてください。

 また、当日会場に来れない方のために(?)、とらのあなで通販も行っております。こちらは事前予約も可能な模様。

「とらのあな通販ページ」

 それでは、祭当日までのしばらくの間、俺はおっぱいデビルサバイバー2を楽しむ事にいたしますヽ(´ー`*)ノ
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