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C80当選いたしました&出す物の予定。

 気づいたら3ヶ月経ってた……(´д`、)

 恒例の、というかそういう時期になりましたが、今年の夏コミ無事当選いたしました。

 日曜日 東地区“チ”ブロック-24a  でございます。

 今回も化物語本を出す予定。
 多分暦&ひたぎ&羽川メイン本になると思います。
 以下、本の内容の抜粋的な。




「改まっていう事じゃないだろ、そんなの。お前のピンチに、僕は何があったって駆けつける。お前が困っているんなら、僕は何でもして助けてみせる。グレー羽川とかブルー羽川とかシルバー羽川とか、誰だって良いさ。そんなのがまた悪さしてるようなら、僕が頑張って全力で止めてやるよ」
 柔らかく滑らかな翼の髪の感触に少しだけ心を奪われそうになりながら、暦は思い浮かんだ事を躊躇いなく口にした。それが出来る数少ない相手が、目の前の少女だった。
 暦の指の感触が心地良かったのだろうか。あるいはその言葉そのものに心を撫でられたのか。羽川もまた目を細めて、気持ち良さそうに呟いた。
「あー、うん……困ったなぁ」
「何がだよ?」
「阿良々木君ならそう言ってくれると思ってたから。それが分かってて、それに甘えてしまうのも分かってて、そしてやっぱり甘えちゃってるなぁって」
「何だよ。遠慮するなよ。僕と羽川の仲なんだから当然だろう?」
「本当、それで阿良々木くんの彼女の位置に私がいないのが悔しいなぁ」
 言葉とは裏腹に、満足そうに翼は言うと、そっと頭を撫でる暦の手に自分の手を重ねた。もうこれ以上は食べ過ぎになってしまう。そんな彼女のお願いに答えて、暦は自分の手を戻した。
「やっぱり半年振りに会ってみて、何ていうのかな。阿良々木くん、少しは厚くなったなって思うよ」
「何だそりゃ。まあ、褒められてるって思っていいのか?」
 翼の言葉に、暦は苦笑する。
「前が薄すぎたんだと思うけどねぇ。もっとも、それは私もあんまり人の事言えないんだけど。でも阿良々木くん、その事でずいぶん迷惑かけたじゃない? 戦場ヶ原さんとか戦場ヶ原さんとか戦場ヶ原さんとか忍ちゃんとか」
「いやそこで忍の名前まで出てくるのはよく分からないんだけどな。まあ、ガハラさんにあんまり心配させないようにはしようと心がけてはいるぞ」
「「迷惑かけないようにしよう」って言わなくなったのが、一歩前進かな。隠し事、沢山してた筈だものね」
「迷惑は主に僕の方が掛けられてる気がするんだけどな。ホチキスやらカッターやらあんまり持ち出さなくなったのは胸を撫で下ろしてるけど」
「あはは。その辺はまあ、私も友達として協力した甲斐を感じるかな」
 翼はそう言ってテーブルにグラスを戻すと、腕をテーブルに突いて暦に向かって顔を寄せた。
「それじゃ半年振りの再会を祝して、やっぱり一緒に浮気しようか?」
 ぶーっ!?
 盛大な音を立てて、暦は口にしていたアイスコーヒーを吹き出した。反射的に横を向いたのは、親友への気遣いの深さゆえだっただろうか。
「ちょ、阿良々木くんってば汚いよ」
「いやいやいやいや。そこじゃないだろ! そうじゃないだろ! 何言い出してるんだよ羽川!」
「えー。だって久しぶりの再開を遂げた想い合う男女って、大体ベッドの中で温もりを確かめ合うのが物語の定番でしょう?」
「想い合うの意味が大分違うだろ!?」
「あーあ。阿良々木くんは実は私の事嫌いなんだ?」
「……その聞き方は卑怯じゃないですか羽川さんや?」
 おしぼりで口元やテーブルの上に飛び散ったコーヒーのしずくを拭いながら、暦は深い溜息をつく。
「そう言ってもらえるのはとっても嬉しいし、僕も羽川の事は大好きだけどな。だからこそお前と浮気はしません」
「したくないんだ?」
「死にたくないんだ」
 口元を引きつらせて、暦は言う。その視線は羽川の頭の少し上に向けられてる。
「あらら。いつの間に」
「阿良々木くんに頭を撫でられている辺りからこっそりと外で覗いていたわ。この男は当然のように気付いてなかったけど」
 あなたはどうせ気付いていたんでしょう?
 そう言いたげな表情で、ボブヘアーの美しい少女が、翼の背後に仁王立ちで見下ろしている。切れ長の目がすっと細められ、少女の手が翼に向かって伸ばされる。
「駄目よ、羽川さん。阿良々木くんと浮気するだなんて絶対に許さないわ」
 底冷えのしそうなほど平坦な声で少女は呟くと、苦笑いを浮かべた翼の首元に、緩くその両腕を絡める。
「羽川さんは私と浮気するんだから」
 少女の声も表情も一変する。喉を鳴らしながらすりよる猫のように、少女は満足そうに翼を後ろから抱きしめて頬をすり寄せた。
「いやいや、そこは少し自重しておこうよ戦場ヶ原さん」
「ふふん? 久しぶりの羽川さんの匂いと感触なのだから、しっかり堪能させなさい」
「んー、私も少し困るけど、その、阿良々木くんが何だかとても寂しそうな顔をしてるよ?」
「……いやいい、羽川。ガハラさんがその、アレなのはもうよく分かってるから」
 溜息をつきながら少女――戦場ヶ原ひたぎの愛称を口にする暦は、目の前の少しばかり目に毒な少女たちの睦み合いに、どこか安堵に似た物を感じていた。
 彼がひたぎと付き合い始めてから一年と半年ほど経っている。付き合い始める前の彼女は、他者へはもちろん自分自身へも鋭く研ぎ過ぎた針を突きたて傷つけてしまうような危うさを抱えていた。針の剥き先が暦だけになり、そしてその先端が丸められ、突付く程度にまで落ち着きを見せたのは、暦はもちろん羽川翼の影響力もとても大きいものだった。
 戦場ヶ原ひたぎは、大切な彼女である。
 羽川翼は、大切な親友である。
 二人とも、阿良々木暦にとってかけがえのない相手である以上、その二人同士も仲が良いに越した事はない。
「あら、羽川さん……また少し大きくなった? 片手どころか両手でも余りそうよ、これ」
「ちょ、はぅ、せ、戦場ヶ原さん! それはNG! NG! ここは真昼間の喫茶店なんだから!」
 仲が良いだけで済むのか、時折心配になる事もなくはない暦であったが。
「落ち着けガハラさん。流石にそれは僕もドン引くから……」
「何よ。ホモが嫌いな女の子はいないんだから、百合が嫌いな男だっていないでしょう?」
「否定はしきれないが流石に場所と場合と僕の目を考えてくださいお願いします」
 ちくちくと、店員の目が暦の背中に突き刺さる。
 あまり利用した事がない店だったが、もうこの先使う事は出来なくなってしまったかもしれない。
「そんな事言って、阿良々木くんが誰か別の男の子と私たちの目の前でいちゃいちゃしだしたら戦場ヶ原さんはどうするの?」
「見て録画して神原と鑑賞会して三回は楽しむわ」
「なにおぞましい想像してやがるんだお前は!」
「まあ、この男に男の友達が出来るなんて都市伝説でしょうけど」
「阿良々木くん……大学でもまだ友達出来ないんだ……?」
「僕はそろそろ素で泣いて良いか?」
 本当に、仲が良くなったものだ。
 テーブルに突っ伏した暦は、割と本気で熱くなって来た目頭を押さえて呻いた。




 こんな感じでがりがり書いております。
 まあ本当にこのまま出るのか、予定は未定でありますが――
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